3月9日を3月10日に歌うわけにはいかない
流れる季節の真ん中で
ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に
私とあなたで夢を描く
3月の風に想いをのせて
桜のつぼみは春へとつづきます
溢れ出す光の粒が
少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に
少し照れてるあなたの横で
新たな世界の入口に立ち
気づいたことは 1人じゃないってこと
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
砂ぼこり運ぶ つむじ風
洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は
なんだかきれいで 見とれました
上手くはいかぬこともあるけれど
天を仰げば それさえ小さくて
青い空は凛と澄んで
羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを
分かち合えるのであれば それは幸せ
この先も 隣で そっと微笑んで
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
Words:RYOUTA FUJIMAKI
レミオロメンの曲はとても不思議である。
イントロの1フレーズだけで聞いた者の心をとらえてしまうほどの
卓越したメロディに乗せて歌われる歌詞は
「今、その話題してましたっけ?」といった感じの前後を無視したような妙なフレーズが唐突に飛び込んでくる。
ただ、研ぎ澄まされたフレーズがモザイク状にちりばめられているので、単に内容のないノリで作ったような数多ある曲とレミオロメンの曲とは一線を画すように思われる。
まあ、歌詞の深淵を追求したところで藤巻ラビリンスに迷い込むだけであろうけれど。
「3月9日」はPVの影響もあってか学生の卒業式のイメージがなんとなくあるけど(ドラマ風なのは良いとして個人的にはPVにセリフは入れてほしくないなぁ。)歌詞を見る限り卒業を想起させるようなものはない。(”新たな世界”などはどちらかというと入社入学のイメージ)”私”と”あなた”は単純にカップルと考えるのが自然だし。
海援隊の「贈る言葉」のように作者の意図と世間のイメージが乖離している作品は沢山あるから仕方ない事ですが・・・(プロモーション、タイアップの功罪)
3月9日は風景描写がとても際立っていて、印象深い
歌詞の世界が3月9日その日の出来事、心象だとすると 夕→朝→昼前という構成は計算ではないとしても春の訪れを待つ歌としては凄く効果的。
ただ、相手を想う
純粋なラブソングとして、とてもいい曲だと思います。
(chords) ※準備中